自然湖とは

「自然遺産」

自然の力で形成された自然湖。
その爪痕から、大きな自然の力で蘇っていく、自然の再生力。
人間は、自然と常に隣合わせに生きている。
自然への考え方を深められ、常に感じ取れる場所。


貴重な自然遺産と考え、環境を守り、保全し、大切に伝える活動を行なっています。
自然湖からの恩恵に感謝します。
自然環境へ配慮し、豊かな心地よい自然の恩恵を感謝し、享受します。

自然遺産 「自然湖」

自然湖の生い立ち

長野県の南西部、かなりの山奥。道路が無く、県境も超えられない行き止まりの場所。

長野県木曽郡王滝村滝越。

3067mの独立峰 「御嶽山」の麓、木曽ひのきに囲まれた王滝川の上流部にあります。

1984年9月14日 長野県西部地震。

御嶽山の山体崩壊から引き起こされた土石流が王滝川に流れ込み、堰き止められ、深い谷間の森が沈み天然湖が形成されました。堰き止められはしましたが、王滝川として上流と下流があり多少の流れがあります。湖のように見えるので、このような名前がつきました。地理的な名称は「王滝川」です。

このように大きく残っている堰き止め湖としては、日本の中では一番新しい堰き止め湖です。

自然湖の景色

自然湖と呼ばれる場所は川幅が広く、深くなり、約1kmほどあります。地震前は、深い森に囲まれ、王滝川が流れる美しい山深い渓谷でした。堰き止められた後、深いところで約20mも水位が上昇し谷間の森が水没してしまいました。水没していない部分の木々は、水面から悠々と生えているかのように、何本も立ち並び、神秘的な雰囲気が漂う湖の景色になっています。
年月が経ち、立ち枯れの木々が倒れ、少なくっています。また、支流の下黒沢から土砂の流入もあり、岸が広がっているところもあります。
自然災害、自然の力で形成された自然湖ですが、また、自然の力で風景が変化しています。自然の急激な変化と、ゆっくりした変化を感じられる風景です。

自然湖での環境保全

自然遺産「自然湖」にて事業を行う上で、自然からの恩恵を享受するだけではなく、感謝し、畏敬の念を持ち、環境への配慮、整備の活動を行っております。また、自然災害があった歴史を配慮し、訪れた方には、災害の歴史を知っていただき、配慮した上で、活動を続けております。


1984年9月14日 AM8:48
長野県西部地震 M6.8 犠牲者29名

犠牲者の方、遺族の方に、深く哀悼の意を表します。

自然湖でのお願い

・自然湖周辺は、国有地です。また、自然湖のカヌー乗り場受付施設付近は、当事業者が事業を行うため木曽森林管理署と契約し、管理を行なっています。
・ツアーの支障となる行為は行わないようお願いします。
・他事業者の営利目的の行為は、行わないようお願いします。

・自然湖周辺は、山火事防止のため、キャンプ、焚き火は、行わないでください。

防犯上のため、防犯カメラを設置しており、常時、録画、監視をしています。重大な事案等は、警察、関係機関等へ直ちに通報し、対処します。
また、そのような行為を発見した場合は、通報、ご連絡いただければ幸いです。

風景写真などの撮影をされる方へ

ツアーのお客様の個人が特定できるような撮影は、行わないようご配慮お願いします。こちらのツアーの様子、関係者、お客様がはっきり(個人が特定できるような)映っている写真、動画等は、こちらの許諾なく公開等しないでください。

無人航空機(ドローン・ラジコン機)の飛行について

当事業の開催時は、自然湖での飛行は、行わないでください。国土交通省「無人航空機(ドローン・ラジコン機)の安全な飛行のためのガイドライン」に記載されている、飛行の方法「祭礼、縁日など多数の人が集まる催し場所の上空で飛行させないこと」(イベント上空)に該当しますので、法律を順守し、許可なく飛行しないでください。

自然湖にて個人でカヌーに乗艇される方へ

〜お知らせ〜
ライフジャケット未着用や、安全対策ができていない方が増えています。
事故に繋がらないよう十分な準備、対策を行ってください。下記の注意事項等も、参考にしてください。
(ネットには古い情報がありますが、こちらが最新のご案内です)2023年3月


・カヌー乗り場受付施設付近、駐車場は、当事業が管理しています。ツアー事業のため、自然湖周辺の環境整備等を行っています。
乗り場施設、トイレ、イスは、当事業所有ものです。
自然湖は、特に広い場所ではなく、カヌーを乗り降りする場所が限られています。この乗り降り場は、当事業の為に設置し、日常的に管理している専用の場所です。持ち込みで楽しむ方のために整備してる場所ではありません。責任は負いかねます。(当事業で使用している乗り場以外からも、乗り降り可能です。各自の判断によります。)

・当事業の支障が無いようご配慮お願いします。こちらが使用していないタイミング等で、カヌーを乗り降りする時のみであれば、乗降り場をご使用できます。

・休憩等や、荷物の置き場所で、カヌー乗り場付近での占有しての使用がないようご配慮ください。他でも可能な場所があります。

・駐車場は、多数、車が停められるようご配慮お願いします。

・SUPは、自然湖では不向きです。
全体的に、立ち枯れの木が水面や水中に多くあります。特に水面近くにある木々に引っかかり転覆の危険性が高いです。水中に転落した場合、水中の立ち枯れの木に衝突し、大きな怪我、事故に繋がる可能性が非常に高いです。

・フォールディングカヌー、インフレータブルカヌー、ゴムボート等は、水中の立ち枯れの木々が多く、破れ等、大きな被害になる水没等、事故の危険性が高いです。ご注意ください。

・携帯電話は、全てのキャリアが圏外になります。単独での行動の際、事故等、緊急時の連絡手段がありません。ご注意ください。

・増水時や、今後増水が見込まれる場合は、流れが始まり、下流付近は流されるため大変危険です。増水時、悪天候時等は、絶対に入らないでください。

・過去には、自然湖とは別ではありますが、王滝村内王滝川で、水難死亡事故もありました。はじめてカヌーなどに乗る方や、セルフレスキューができない方、安全対策を安易に考えている方は、入らないでください。

上記をご配慮いただける方が、カヌーを乗り降りする時のみであれば、乗降り場をご使用できます。事業者がいる場合は、お声かけください。危険箇所、注意する場所等、お伝えいたします。